ここ数十年、障がい者の人への差別への意識が高まり バリアフリーやユニバーサルデザインという言葉も一般に広く普及してきました。

今年4月には「障害者差別解消法」という法案が施行されたという事もあり 障害を持つ人への配慮は、これからより進んでいくことでしょう。

そんな中、大日本印刷株式会社、株式会社図書館流通センター、日本ユニシス株式会社 株式会社ボイジャーの4社による、視覚障がい者向けの電子図書館システムの開発が 発表されました。

そして、その検証実験が兵庫県三田市の三田市立図書館で行われています。 4社は、2014年から立命館大学のプロジェクトチームとともに、視覚障がいを持つ人が 独力で本を借り、読書を楽しむことができるシステムの開発を行ってきました。

その際に協力していたのが、社会法人三田市社会福祉協議会と 「公共図書館で働く視覚障害職員の会」でした。

三田市図書館では2014年に電子図書館サービスを開始。

パソコンやスマートフォンで本を借り、借りた本を読むことができるシステムで 音声を読み上げたり拡大することもできるなど、視覚障がいのある人にも配慮した システムとして話題となっていました。

とはいえ、障害のある人の持つスマートフォンなどには非対応であることが多かったり 画面レイアウトが健常者向けといえたり、課題も多く残っていて その課題を解消するために今回のシステムが導入されるという形です。

夏にはサービスを本格的に運用していくということで 全国の図書館に誰でも使いやすい電子図書館が増えるかもしれません。


 執筆：街コミNAVI編集部