皆さんはリノベーションという言葉をご存知ですか？ ここ数年で一般にも広く使われるようになり、知っている人が多いと思いますが リフォームとの違いがよく分からない人もいるかと思います。

大雑把に言えば、リフォームよりも大規模に 家の骨組みだけ残して中身そのものを蘇らせるといった感じでしょうか。

そんなリノベーションを活用して町を活性化させようという取り組みが 宮崎県都城市の中心地「まちなか」で進められています。 「リノベーションまちづくり」として、空き家や空き店舗などの遊休化した不動産を 再生させることで雇用や産業をうみだし、街の魅力を高めようというこのプロジェクト。

民主導のリノベーション事業については、昨年6月に閣議決定された 「まち・ひと・しごと創生基本方針2015」にも言及があり、それをうけて都城市でも 事業を開始しました。

実は、リノベーションによる地方創生はすでに北九州で活発に行われていて 8月にはそのノウハウを学ぶため北九州のまちづくりに寄与してきた人物を タウンマネージャーとして招きましました。

8月から早速、都城市内でリノベーションまちづくりセミナーや リノベーションまちあるきを開催し、「リノベーションスクール＠北九州2016」に 都城市として参加者を派遣するなど、素早い対応で政策を進めてきました。

本年度から実践が本格的に開始し 都城市内の上町や宮丸町に空き店舗を回収した新規店舗が、続々誕生しています。

現在のところ政策は順調に進んでいるといえそうですが、あとは実際にこれで 町の賑わいを取り戻すことができるのか、ここからが正念場ですね。


 執筆：街コミNAVI編集部