企業はただ経済を動かすだけではなく、社会や地域貢献するもの。 ・・・そうした考えが日本でも浸透してきています。

最近では企業が美術館や博物館などを企画・運営する例も増えていますね。

そんな中、家具小売り国内最大手であるニトリホールディングスは、北海道小樽市の 小樽運河の近くにある旧荒田商会や旧高橋倉庫、旧三井銀行小樽支店を活用して 3つの美術館を作り、それらを「小樽芸術村」として開設することを発表しました。 常設展示されるのは、ニトリの保有している美術品になる予定で もちろん企画展なども開催される予定です。

3つの施設のうち1935年建築の旧荒田商会は「アール・ヌーヴォーグラス館」として ガラス工芸品を中心に展示、1923年建築の旧高橋倉庫は「ステンドグラス美術館」として ステンドグラスを中心に展示予定で、7月23日に開業することが決まっているそうです。

1927年建築の旧三井銀行は来春のオープンを目指していて 絵画などを扱う予定みたいですね。

北海道の中でも古い歴史を有する小樽では、明治後期から昭和初期にかけての歴史的建造物 を保護し観光資源として活用する動きが活発です。

そうした歴史的建造物の中で鑑賞する 美術品というのはまた違った趣があるのではないかと思います。

ニトリは北海道の企業ですから、北海道で美術館を開くことで日本の美術界にも 地域にも貢献しているといえそうです。

これに興味を持って、小樽に訪れる人が増えていくといいですね。


 執筆：街コミNAVI編集部