皆さんはアザラシを見たことがありますか？水族館で見たことがあるという人がほとんどでは ないでしょうか。日本全国の水族館でアザラシの姿を見ることがもできる現在ですが、日本では 実際にはアザラシはほとんど生息していないのはご存知ですか？

日本でアザラシが確認できるのは唯一、北海道近海のみで、5種のアザラシが確認可能だそうですが 日本沿岸に定住するアザラシはゼニガタアザラシという種類のアザラシだけなんだとか。 ゼニガタアザラシは、環境省レッドリストで準絶滅危惧種に指定されている種類ですが 近年、生息数が増加。

北海道えりも町のえりも岬近海では漁業被害が深刻化していて、現在の個体数を80%にまで減らすべく 捕獲を開始。春の定置網漁では11頭のゼニガタアザラシが捕獲されました。

そして、その中から4頭のゼニガタアザラシが8月4日、高松市の新屋島水族館に譲渡されたんだとか。

ゼニガタアザラシの譲渡は北海道内の登別マリパークニクスにつづいて2例目で、北海道外への 譲渡は初めてなんだとか。全国4施設から計9頭の応募があったということで、今後も捕獲した中で 譲渡できるアザラシがいれば譲渡される可能性もありそうです。

こうしたほか捕獲作戦では大量に捕獲した生き物をどう処分するのかが問題になりがちですが 無駄に殺してしまうのではなく、水族館などでみんなを楽しませてくれる存在になってくれれば それが一番ですよね。

北海道生まれのアザラシが道外でみられるのは珍しいことなので、興味があるけど北海道まで いけないという人は是非、高松に足を運んでみてください。


 執筆：街コミNAVI編集部