様々な問題が話題となって再認識される現在の社会、最近特に話題となっていることの1つが 知的障害者に関する話題です。知的障害を持つ人が快適に暮らせる社会を作るために私たちに できることとはなにか、考えさせられるニュースも多く出ていますが、知的障害を持つ人の 就労支援を行う企業や団体も多くあります。

そんな中、愛知県小牧市にあるワイナリー、「小牧ワイナリー」も知的障害者の仕事創出に 取り組む施設の1つです。 ワイナリー内の「ななつぼし葡萄酒工房」では、ブドウの栽培から醸造、販売まで すべての行程で知的障害者が仕事をしています。

この小牧ワイナリーを運営するのは 愛知県を中心に障害者支援の活動を展開する社会福祉法人「AJU自立の家」

岐阜県の修道院からブドウ畑の世話を引き受けたのを機に、2014年に約1500本のブドウの 苗木を購入し、2015年からワイナリーの運営を開始しました。

誰でも会費を出してブドウの木のオーナーとなり、支援ができるというシステムを採用していて オーナーは6月末で計約1,100人・団体にのぼるということです。障害者1人につき月10万円の 賃金が得られることを目標としています。

小牧市は高温多湿でワイン造りが難しいとされる環境ですが、なんとか栽培を行い、昨年秋には 醸造を始め、今年4月から自家製ワインとしての販売を開始しました。赤と白の2種類で もちろん品質にも自信ありとのこと。

活動に共感された方は、是非オーナーとなって支援したり、実際に小牧ワイナリーを訪れて ワインを購入してみてはいかがでしょうか？


 執筆：街コミNAVI編集部