皆さんはアートというと、どんな作品を思い浮かべるでしょうか？まず最初に思い浮かぶのは 絵画ではないでしょうか？他にもスタンダードなものでは彫刻などもありますよね。

現在ではあらゆるものがアートになりますし、素材へのあくなき探求をアートに昇華する芸術家たちも たくさんいます。

そんな、特殊素材を使ったアートの第一人者である津田信夫（1875～1946、佐倉市出身）の作品を 集めた企画展が、千葉県立美術館で行われています。 津田は千葉県の佐倉に佐倉藩医である津田長人の長男として生まれ、東京美術学校 （現在の東京芸術大学）で鋳金を専攻し、卒業後は同大学の教授を務め、多くの公共事業などに作品を 提供した鋳金工芸作家です。

鋳金は溶かした金属を鋳型に流しこんで形成する手法。「津田信夫－メタルアートの巨人」と 題されたこの展覧会では、「鋳金」の技法を駆使した津田の作品を中心に、関係作家の作品および 津田が担当した大規模な鋳造事業の関係資料を展示しています。

大規模な津田信夫の企画展は2010年に佐倉市立美術館で行われた「津田信夫展」以来。

代表作「北辺夜猫子（ほくへんやびょうし）」などに加え、津田の師匠や弟子にあたる作家らの作品を 含め計104点が並ぶということで、津田信夫だけでなく、鋳金アートそのものを味わうことができる 企画展となっています。

あまり頻繁には見ない作品たちだと思いますし、来年1月15日まで開催しているので、アートに 興味がある人もない人も、是非この機会に佐倉市が生んだ才能に会いに来てみてはいかがでしょう？


 執筆：街コミNAVI編集部