現在、日本は空前の猫ブーム。ついにペットの猫の頭数は犬の頭数を超えたというのも 話題になりましたよね。しかし、同時に問題となっているのが、野良猫や、捨てられた猫たちの 問題です。

日本では2015年時点で、年7万匹近い猫が殺処分となっているという現状があります。 そんな猫の殺処分を減らすための取り組みが動物愛護団体など様々な団体によって全国で 行われていますが、自治体レベルでもそうした殺処分減少に取り組んでいる自治体が増えて きています。

山口県下関市もそうした自治体の1つ。 下関市では、猫の殺処分を減らして、飼育のルールを守ることで人と猫が共存できる町を目指し 冊子「ねこの適正飼養に関するガイドライン」を製作、市内各所で配布しています。

下関市では野良猫に関する苦情などが後を絶たず、対策に苦慮しています。 平成21年に開設された、野良猫などを収容する下関市動物愛護管理センターでは、里親の 募集なども積極的に呼びかけていますが、現在でも収容される猫の9割以上が殺処分されている という現状なんだそうです。

下関市では猫の不妊治療に補助金を出すなどの取り組みも行っていますがなかなか効果が 上がらない現状。そんな状況を少しでも改善しようと初めて作られたこのガイドライン。

少しでも殺処分減少に活躍することになることが期待されています。

猫に限らず、ペットの飼育放棄などに関する問題は下関のみならず全国規模の問題ですから こうした啓発の取り組みが、日本中でしっかりと行われていくことが大事だなと思わされますね。


 執筆：街コミNAVI編集部