日本全国、心無い落書きは地元の住民を悩ませる悩みのタネの一つです。

そんな落書き対策として有効な手を打てている自治体は多くないのかもしれませんが、神奈川県の 厚木市にて、逆転の発送を用いた落書き防止策が施されました。 その内容は、県道に沿った壁の落書きを消した後、地元の小学生らによって、厚木の自然風景 を壁に書いた、というものです。

目には目を歯には歯を、落書きには落書きを、ということで、純粋な子どもたちによる、いい意味で の「落書き」を壁に施したというわけですね。しかも子どもたちに適当に描かせたのではなく 東京工芸大学の学生の指導の元、下絵からペンキ塗りまでしっかりと行われた本格的な絵になって います。

人間の心理として、きれいなものより汚れた場所や汚いものの方が扱いが雑になってもいいと 思ってしまうもの。子どもたちのきれいな心で書かれた絵を前にすれば、きっと心無い落書きを 行うような人間にも、自制の気持ちが働くことでしょう。

この活動は今年で2回目ということで、今後も拡大していくのでしょうか。

個人的にはこの活動、長く続いていってほしいと思いました。というのも、子どもたちの絵も どうしても雨風で薄れていったり、汚れていったりしてしまいます。そうなってくると、やっぱり 効果は少しずつ薄れてくると思います。

なので定期的に、新しい綺麗な絵を書き続けていってくれれば、きっとこの効果を最大限持続させる ことが出来るのでは？と思います。


 執筆：街コミNAVI編集部