自分が住んでいる地域のお寺のことを知っていますか？過去にはお寺の境内は子どもたちの 遊び場であったり、人々が集まる場所でしたが、そうした寺院は都市部を中心に今ではかなり 減りましたし、自分たちの地域にあるお寺のことをよく知らないという人たちも増えてきている のではないかと思います。

古来、地域と深いかかわりを持ち、ともに発展してきたお寺ですから、地域のお寺の事をもう少し 興味を持ったほうがいいかなという気もします。

千葉県柏市には、今でも地域と密接な関係を持つお寺があり、そのお寺で、所蔵する美術品などを 展示する寺宝展が開催されていました。 開催しているのは柏市泉の曹洞宗・龍泉院です。

1253年に建立されたというこの寺院は800年もの間柏の地域とともに歩んできましたが その間、火災や焼き討ちで全焼するなどということがなかったため、建立以来の寺宝がほぼ 残っているのだそうです。

今回の寺宝展は寺で座禅をするために集まる参禅会の結成45周年を記念した催しとなっています。

貴重な古文書や仏像など約100点が展示され、その中には、戦後すぐのころ龍泉院に事務所が 置かれた農事研究会の会報なども展示され柏の地域住民の生活の様子などもうかがえるという 事です。

ほかにも龍泉院参禅会45周年記念行事として、今年は 第4回在家得度式、記念講演会 記念出版などが開催されました。龍泉院では、5年前から永代供養墓の供用も開始し、柏市で 初めて公に認可された納骨堂兼合葬式墓地を運営。ますます市民に近く、利用しやすい寺院と なっています。

皆さんも地域のお寺について調べてみると、新しい発見があるかもしれませんよ。


 執筆：街コミNAVI編集部