北海道の江別市からのニュースです。北海道江別市に本社のある「北海鋼機」は、12月出荷分から 溶融亜鉛めっき鋼板、ガルバリウム鋼板、カラー鋼板など、国内向け全品種の販売価格について トン当たり1万円以上の値上げを始めました。

原料炭や鉄鉱石などの価格高騰を受け、原板調達コストが大幅に上昇しており、自社のコスト削減努力 だけでは吸収できないと判断したためとのことです。 江別市は札幌市の東側に隣接する市で、都市部のベッドタウンとして発展した街。 俳優の大泉洋さんも江別の出身だそうです。

北海鋼機は、江別市を拠点に、鋼板のめっき加工や剪断加工を行う企業で、本社・工場ともに 江別市内に併設されています。

さて、原料炭の価格高騰については、11月に日本鉄鋼連盟が開いた定例記者会見などでもニュースに なっていましたが、鉄鋼原料となる石炭の価格高騰のため、鉄鋼関係各社でも、鋼材を値上げしないと 事業そのものが運営できない状況に陥ってしまうそうです。

この価格値上げにより、我々の生活にどのような影響が出てしまうかというと、鋼板、鋼材を使った 工業製品、事業施行にあたっての価格高騰につながっていきます。つまり、自動車、建築現場などの 幅広い業界に影響が出るものと思われます。

それを防ぐためにはどうすれば良いかと考えると、結局資源をより多く開発して入手するしかない訳で 改善策を追求するならば、資源の枯渇にもつながりかねない、由々しき事態でもあります。

これまでが資源の乱獲を重ねてきた代償と言えば仕方ないかもしれませんが、資源の在り方、対する 意識・認識なども改めなければならない時期に来ているのではないでしょうか。


 執筆：街コミNAVI編集部