かつては日本全国に大量に存在した複合型施設、リゾート施設ですが、バブル崩壊後から現在までその数は減少する一方です。そうした状況の中、日本でも有数の知名度を誇るあるリゾート施設が昨年一般営業を終了しました。

それが、静岡県掛川市にあるつま恋リゾートです。 1974年の開業以来、多くの人に愛され、「フォークの聖地」として多くのコンサートも開催されてきました。しかし、営業するヤマハの事業整理により、昨年営業を終了し、施設はすべて一括でホテルマネージメントインターナショナルに譲渡されていました。

全国区で名の売れていた施設で、掛川市としても有数の観光地だったつま恋、これからの動向が注目されていました。

今年初めにホテルマネージメントインターナショナルの比良社長が掛川市長のもとを訪れたそうですが、そこではつま恋のリニューアルオープンが表明されたということで、掛川市もほっと胸をなでおろしたようです。正式オープンはプレオープンを経た後、4月27日に予定していて、比良社長は「アジアを中心とした国際リゾートにしていく」とのビジョンを表明。

さらに、掛川・新茶マラソンを開催し、2019年ラグビーワールドカップや20年東京五輪・パラリンピックのキャンプ誘致などにも積極的に取り組む方針を伝え、静岡空港と連携した誘客、つま恋の音楽の伝統を切り口にしたアジアとの交流など、静岡と掛川市と協力して様々な事業を展開することを表明したそうです。

特に地方では企業と地域の協力関係の意味は重要なので、今後の掛川市の動向には注目したいですね。


 執筆：街コミNAVI編集部