奈良と言えば、様々な歴史ある名所があり観光地として知られているところではないかと思います。そんな奈良で有名なものと言えば、やはり「鹿」という方も多いのではないでしょうか？

今回、奈良では鹿のエサとして有名な名物「鹿せんべい」を投げてその飛距離を競い合う「鹿せんべいとばし」の大会が開催され、多くの人で賑わいを見せていたそうです。 奈良の若草山で開催されたこの「鹿せんべいとばし」ですが、直径が20センチの鹿せんべいをフリスビーの要領で投げて、その飛距離を競うというものなのだとか。

せんべいを投げてその飛距離を競うなんて競技は、この奈良以外では決して見る事のできないユニークな大会ではないでしょうか？

しかもこの大会には述べ1,350人が参加したとのことで、せんべいを投げるだけという大会にこんなに参加者がいるというのも面白いところですね。

しかし、なぜ奈良では鹿に鹿せんべいを与えるのが一般的になっているのか疑問に思いませんか？ この鹿せんべいの歴史というのは実はとても古く、1670年代にはすでに鹿せんべいが販売されていた記録もあるのだそう。

また、この鹿せんべいというのは「せんべい」と言うぐらいですので…人間も食べられるのかどうか疑問に思った方も多いのではないでしょうか？

せんべいの材料は米ぬかと小麦粉なので、人間も食べる事は可能かもしれませんが、鹿が食べる用なのでやはり人間が食べるのはおすすめできないとのこと。

鹿と人を惹きつけてやまない鹿せんべいというのは、不思議な文化といっても過言ではなさそうですね。


 執筆：街コミNAVI編集部