地域活性化の機運の中、地方都市の再生にも全国の自治体が力を尽くしている現在ですが、そうした中、1つのトレンドとなりつつあるのが、リノベーションを活用した町おこしです。

リフォームのさらに大規模版ともいえるリノベーションを活用し、遊休不動産などを生まれ変わらせて店舗や事務所としていこうというこの取り組み。現在全国各地の自治体がこの取り組みを推し進め、実証実験や、セミナーなどを開催していますが、まだまだ実験段階という形の地域も多い状況です。

そんな中、鳥取県鳥取市では本格的にリノベーションまちづくりが進められることが発表され、注目を集めています。 鳥取市では、3年ほど前からリノベーションによるまちづくりに取り組み始め、リノベーションシンポジウムやリノベーションスクールを開催してきました。

そして先日、「リノベーションまちづくり」を都市政策と位置づけ、重点エリアの設定、官民連携による推進プロセスなどを定めた「鳥取市リノベーションまちづくり計画（仮称）」を策定。幅広い業種で構成する検討委員会を設置し、民間主導で計画の策定を目指すことを発表しました。

検討委員会は原則公開で、多くの市民にも参加してほしいと呼びかけています。

平成33年度までの5年間で、JR鳥取駅前エリアで集中的に取り組むということで、その行方に注目が集まっています。リノベーションを本格的に推し進めている地域はまだそれほど多くはありませんから、この成果が、日本の全国の自治体に影響を与えることもあるかもしれません。

鳥取市のこれからにしっかり注目していきたいですね。


 執筆：街コミNAVI編集部