現在の科学技術の進歩は目覚ましいものがありますよね。かつて漫画や映画などで遠い未来の技術として夢のように語られてきたものが実現してきている例も多くあります。

自動運転技術など、自動車業界の技術革新も着々と進んできていますが現在、愛知県豊田市では「空飛ぶ車」の開発に情熱を燃やす人たちがいることをご存知でしょうか。 その空飛ぶ車を開発しているのが、「CARTIVATOR（カーティベーター）」です。

トヨタの技術者など、自動車・航空業界・スタートアップ企業などの若手メンバーを中心とした有志団体で、豊田市の廃校となった小学校をガレージとして借り受けて、開発を進めています。

2012年に代表の中村さんが「社会人ビジネスコンテスト」で優勝したことを機にプロジェクトを立ち上げ、様々な支援を受け、仲間を集めながら活動を続けてきました。車好きだった中村さんが乗り物・車（Car）でワクドキ（Activator）体験を生み出したいと思い始まったこのプロジェクト、当面の目標は、2020年東京オリンピック・パラリンピックで空飛ぶ車で聖火台に火をともすことだそうですよ。

現在1/5サイズの試作機開発までめどがついていて、これから1/1サイズの試作品製作にとりかかるのだそうです。現実的にはかなり厳しい目標だということですが、5月にはトヨタグループの15社から出資が決定するなど、注目度が上昇していて、実現に向けて着実に進んでいるのだそうです。

日本、そして世界の自動車界をリードしてきた豊田市ですから、またその豊田市から新たなイノベーションが生まれることを期待したいですね。


 執筆：街コミNAVI編集部