日本中には様々な伝統芸能がありますよね。

世界的にも注目度の高い日本の伝統芸能ですが、後継者不足などの問題で、これまでに行われなくなってしまったものや、存続が危ぶまれているものなども多くなっていますが、全国的に伝わる伝統芸能の中で多いのは、やはり神事の1つである「神楽」ですよね。

島根県出雲市では、そんな神楽に関するある企画展が開催されています。 出雲大社がある島根県、そして出雲地方は昔から神楽が盛んな地域で、特に出雲地方の神楽は出雲神楽と呼ばれ、国の重要無形民族文化財にも指定され、現在も定期的に奉納されています。

そんな中、出雲市の県立古代出雲歴史博物館で開催されているのは「出雲の神楽をささえる―林木屋神楽資料―」です。

これは、かつて出雲神楽に使う道具などを貸し出していたお店「林木屋」に残る資料のほとんどが博物館に寄託されることになったことを記念して開催されているもので、神楽に使うお面を中心に林木屋神楽資料を紹介しながら、出雲市に伝わる神楽について説明するもの。

林木屋は江戸時代後期から昭和の終わりごろまで貸し出し業を行い、最盛期には出雲市内の11の神楽団体に貸し出しを行っていたということで、その資料を見ることは、出雲神楽の歴史を学ぶことと同じといってもいいほどの貴重な資料たちなのだとか。

来年の1月28日まで開催しているということなので、神楽に興味のある人にはもちろん、特に神楽について知識がない人、観光で行く人、地元・出雲の人も是非一度足を運んでみてくださいね。


 執筆：街コミNAVI編集部