あまり知られていませんが、滋賀県には 真っ赤な色をした「赤こんにゃく」という名物食材があります。

こんにゃくと言えば・・・ねずみ色や白といったものがスタンダードです。 しかし、滋賀では赤いこんにゃくが市民に親しまれているんですね。 その色はほんのり赤いというレベルではなく レンガやマグロの刺身のようなインパクトのある鮮やかな赤色です。

一見、とうがらしを連想させるような赤色ですが この滋賀のとうがらしには・・・全く入っていません。

食べてみると、ごく普通のこんにゃくなんですね。 つまり味は同じで見た目だけがすごく変わっているのです。

全国的に見ても、大変珍しい赤こんにゃくですが 滋賀県では普段食卓にのぼり、また冠婚葬祭などにも欠かせない食材となっています。

スーパーや食料品店でいつでも気軽に手に入れる事ができる食材で ずいぶん昔から滋賀の生活と共にあります。

こんにゃくといえば、栄養が少ないのではないかと考えている人も多いです。 しかし、そんな事はありません。

赤こんにゃくの独特の赤色は、三二酸化鉄という食品添加物によるものです。 食物繊維を豊富に含んでいて、カルシウムも牛乳に匹敵するほどたっぷり含まれています。

さらに赤こんにゃくならば、体に欠かすことのできない鉄分も補給する事ができます。 普段、摂取するのが難しいとされている「鉄分・カルシウム・食物繊維」などを 気軽に取り入れることができます。

そして、うれしいのはノーカロリーなところ。 ダイエット中の女性は食事制限をして栄養不足に陥りがちですが この滋賀の赤こんにゃくを食べることでそれらを防ぐことも可能です。

とっても万能な赤こんにゃく。 滋賀だけでなく全国で食べられる食材になってほしいですね。


 執筆：街コミNAVI編集部