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2016.04.23.

『大津絵踊り』を継承しよう


地域の文化保存の声が高まる昨今ですが 踊りのような芸能も無形の遺産として価値が見直されていますね。

そんな中、滋賀県大津市では、江戸時代後期に大津の花街で生まれたお座敷芸「大津絵踊り」を 絶やさないようにと、NPO法人「大津絵踊り保存会」のメンバーによる踊りが披露されました。

大津絵踊りは、大津絵という絵の人物を題材にした歌謡である「大津絵節」に併せて お面をして踊るという踊りで、10種の面を取り換えながら3人の踊り子が躍ります。
情報元ソース:産経新聞 軽妙に「大津絵踊り」披露 長等神社
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160410-00000014-san-l25
踊りというよりは舞に近い感じで、伴奏として三味線と歌を歌う人がつくんだそうです。

1988年に、大津市政90周年を契機に芸妓以外の人にも門戸を開き 広く市民にも知ってもらおうと「大津絵踊り保存会」が組織されました。

1995年には第43回大津市教育功績者功労賞を受賞し 2001年には無形文化財にも登録されました。

しかし、ごく限られた人たちだけでの継承努力のため続けてゆくことが困難になり NPO法人として「大津絵踊り保存会」が設立されたそうです。

今回は大津市の長等神社で行われた、ヤマザクラの枝を神前に供えて無病息災を願う 「花鎮祭」の余興としての披露となり、氏子や見物人らがひょうきんな振り付けに 拍手を送りました。

このような無形かつ、口伝で継承していくしかない文化の保存は難しいですが それでも伝えていきたいという熱意には感服するばかりです。

形に残らない分オリジナルのままの保存は非常に難しいと思いますが これからも頑張ってほしいですね。


 執筆:街コミNAVI編集部