2016.10.19.
愛知で道路の民営化
「民営化」という言葉を聞くと、近年では郵政民営化や、古いものだと国鉄民営化などが多くの 皆さんの印象に残っているのではないかと思います。競争力を高めたり、官営ではできないような 斬新な発想が期待される官営事業の民営化ですが、愛知県では最近「そういう民営化があるのか」 と思わされる民営化の事例が生まれました。
それが「公営道路の民営化」です。道路を民営化してどうするの?という声も聞こえそうですが 民間の柔軟な発想を利用した道路づくりをすることで地域の活性化をより進めるというのが 狙いだそう。
さらに、今回の民営化は完全に道路を売却するというものではなく、運営権のみを民間に 売却する「コンセッション方式」と呼ばれる方式を採用しているため、運営する民間企業から 愛知県に対して対価が支払われるということもメリットの1つです。
情報元ソース:ニュースイッチ
愛知8道路、あす国内初の民営化
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160930-00010003-newswitch-bus_all
有料道路を民間が運営することは道路整備特別措置法で禁止されているのですが、愛知県では
2012年から、国の構造改革特区制度による特例措置を提案するなどして実現へ向け準備を進め
2015年に国家戦略特区の区域計画が認められました。http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160930-00010003-newswitch-bus_all
もちろん公営道路の民営化は日本初です。愛知県道路公社が管理する8路線が民営化されることに なり、複数の企業で作る企業グループが運営を受託し、8月末に正式に契約が交わされたのだ そうです。
事業計画では道路沿線の開発も盛り込まれていて、有名な料理人らを起用した 「食とやすらぎのリゾート施設」などの観光施設新設や、パーキングエリアに観光客向け市場を 設置する計画があり、狙い通り地域活性化を強く意識したものになっているようです。
愛知県だけでなく全国の自治体が注目するこの取り組み。成功すれば追従する自治体も出てくる かもしれませんし、目が離せない事業ですね。
執筆:街コミNAVI編集部