2017.01.15.
東久留米の奇祭『花祭』
日本には民俗学的にも、伝統的にも、古き良き文化を今に伝えるお祭りがたくさんありますが 「奇祭」と呼ばれるお祭りもたくさんあります。その中のひとつ、東京・東久留米市の 「花祭」をご紹介します。
情報元ソース:週刊SPA!
奇祭・東久留米花祭りは何がスゴいのか? 「民俗学をやるなら必修科目」と言われる理由
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20161216-01254778-sspa-soci
「花祭」といえば、仏教の始祖「釈迦」の生誕を祝う「灌仏会」を思い浮かべがち。
こちらは日本では毎月4月8日に行われています。http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20161216-01254778-sspa-soci
今回ご紹介する東久留米市の「花祭」は、毎年12月の第二土曜日に行われていて、山岳信仰の もと修行を積んだ修験者が伝えたとされる、神道もミックスされたお祭りです。
はじまったのはおよそ700年ほど前と推察され、八百万の神を歓請し、舞を奉納、生命の再生と 願いの成就を祈ります。
そんな伝統ある「花祭」ですが、実は行われている東久留米市の滝山団地は1968年に入居が 始まった戦後の団地。なぜ700年前のお祭りが東久留米に伝わったのかと言うと、地元の 研究団体が東京でも受け継いでいこうと始めたものだそうです。
祭りの内容は、本来の夜を徹して行う形態ではなく、時間を短縮して開く以外は伝統に かなったものになっているそうです。信州で生まれ、長い歴史を持つ「花祭」が異なる地域 しかも東久留米の団地で行われているというのも不思議ですが、そうやって受け継がれて いくのも伝統のひとつの在り方なのかもしれませんね。
日本に伝わる伝統文化のルーツを辿ってみると、この東久留米の「花祭」以外にも、意外な 受け継がれ方をしている行事やお祭りが他にあるかもしれません。また調べてみたいと思います。
執筆:街コミNAVI編集部