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2017.02.22.

木更津で針供養


日本には昔からあらゆるものに神様がいると考えられ、昔から使い古した道具に対する供養なども盛んにおこなわれてきました。私たちも日常の中で、物を捨てる際に感謝の念を伝えたりすること、ありますよね。

現在でも、様々な場面で「~供養」という儀式の形をとって行われることも多いですが、千葉県木更津市でも、使い古した道具に感謝の意を伝える供養の儀式が行われました。
情報元ソース:千葉日報オンライン 役目終えて針供養 和装の女性ら感謝込め /千葉・木更津
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170209-00010007-chibatopi-l12
木更津市の成就寺で行われたのは、「針供養」です。

縫い物に使う針で、折れたり曲がったり錆びたりと、もう使えなくなってしまったものを供養する儀式で、針に対する感謝を表し、同時に裁縫の上達を願う儀式でもあります。

道具の供養としては代表的なものの1つである針供養。関東では2月8日に行われることが多いこの行事ですが、なんといってもこの針供養の特徴は、使い終わった針を豆腐やこんにゃくに刺すというところ。

なんで豆腐なんだろう?と思うかと思いますが、それまで硬い布をたくさん縫ってきた針にねぎらいの意味を込めて、柔らかな豆腐やこんにゃくに指すのだとか。

日本人らしい繊細な由来ですよね。

成就時では、木更津の市民や周辺の呉服店・洋服店からの希望があり、大正年間から針供養を行うようになったのだとか。当日は約60人の人が集まり、針供養が行われました。木更津のみならず全国でこうした道具供養の儀式は行われていますから、何か道具を使った仕事をしている人は、調べてみて参加するのもいいと思いますよ。


 執筆:街コミNAVI編集部