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2017.02.26.

青森の映画館が『この世界の片隅に』の未完成版を上映


青森県の映画館で、アニメ映画「この世界の片隅に」の「未完成版」が1ヶ月半にわたって上映されていたことが明らかになりました。

女優ののんさんが主人公の声を演じている同映画は、第二次世界大戦の前後での広島県呉市が舞台。不穏な戦争の影に翻弄されながらも、たくましく生き抜く人間たちの日常を描いた映画で、SNSなどの口コミを通じて徐々に話題となり、現在に至るまで大ヒットを続けています。

そんな映画の「未完成版」が青森の地で上映されたとはどういうことでしょうか。 配給の東京テアトルは、2月17日にホームページ上で謝罪文を公開し、完成版の無料視聴や返金などの対策をとるとしていますが、その原因が気になりますね。

この映画館とは青森県の「青森シネマディクト」。公開から2週間のうちは完成版が上映されていたにもかかわらず、音声不良が起こり、差し替えた素材が「未完成版」だったというわけです。
情報元ソース:J-CASTニュース 「この世界の片隅に」未完成版、青森で一時上映 「見た人、逆にラッキー」「羨ましい」
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170221-00000007-jct-ent
これはテアトル東京側のミスだったということですが、ほとんど完成版に近いものだったために2か月以上も誰も気が付きませんでしたが、完成版を9回見たという熱狂的なファンによってツイッター上で違いが指摘され、監督自身が確かめたところ発覚したそうです。

未完成版の異なる箇所とは、エンドロールでのアニメーションが止め絵になっていたり、遊郭での「香り」の演出が異なっているなど。完成間近で修正箇所は細かい部分であっただけに、何度も見ていた人しか気づかなかったのでしょう。

ただしネットには、この青森での「未完成版」をぜひ見たい、という声も。

もちろん完成版として「未完成版」を上映するのはだめですが、こうして好きな作品が出来上がる過程を見る機会があれば、ファンとしては嬉しいのかもしれません。


 執筆:街コミNAVI編集部