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2015.01.19.

松戸の『すぐやる課』


松戸の市役所に「すぐやる課」という部署があります。 この課は、松戸に昭和44年に作られた全国初の困りごと即応組織です。

「すぐやる課」の生みの親は、大手ドラッグストアの創業者で 市政改革に取り組んだ当時の市長でした。 『松戸市民の要望がたらい回しにされている」と考えた市長は 部署にとらわれず市民の困りごとに対処する「すぐやる課」を誕生させたそうですよ。
情報元ソース:産経新聞 「道路壊れた」「ヘビ出た」…走り回った千葉県松戸市「すぐやる課」の45年
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150117-00000529-san-soci
なんと、設置条例案可決から2日後の開設という早業だったそうです。

そして松戸の「すぐやる課」に最初に寄せられた要望は

「子供が熱を出したのに剣道大会に行っている夫と連絡が取れない」 という携帯電話のない時代ならではのものでした。

開設当初は結婚相談まであったというほど 「すぐやる」を「なんでもやる」と取り違えている市民は 45年経ってもまだ多いということです。

問題解決のため市民を手伝うのが目的だから「部屋掃除」は断る。 一方で「溝に鍵を落とした。蓋が重くて上がらず捜せない」の要望には 応える。

その後、昭和52年には松戸の「すぐやる課」を取り上げた テレビドラマが放送され注目が集まり 同様の組織が全国300以上の自治体に作られました。

リストラや市町村合併などで廃止が相次ぎ 松戸でも廃止論が何度か出ましたが 「市民を大切にする松戸市政のシンボルだ」との声が高まったということです。

この松戸発の「すぐやる課」。 もしかしたら皆さんのお住まいの地域でもあるかもしれませんね。


 執筆:街コミNAVI編集部