（2018年9月30日に書かれたコラムです）

秋の味覚に関するニュースも沢山飛び込んでくる季節ですが、群馬県から芸術の秋にピッタリのニュースが届きました。

群馬県高崎市にある群馬県立近代美術館では、日本では初となる「サラ・ベルナール展」が開催されています。 群馬県立近代美術館は、群馬県立公園「群馬の森」内にある美術館で、群馬県立歴史博物館と共に整備され、1974年に開館しました。国内外から様々な展覧会が企画・招致されています。

そんな群馬県立近代美術館で開催されている「サラ・ベルナール展」。

サラ・ベルナールは19世紀末から20世紀初頭にかけて活躍したフランスの大女優。1860年代にパリで舞台女優としてデビューし、海外で興業をかさね、世界的な名声を獲得。当時無名の画家だったアルフォンス・ミュシャを見出したのも彼女です。

今回の展覧会では、サラをモデルにしたポスターや装身具、ドレス、記録写真、映像、本人の彫刻作品など約160点を展示。

数ある作品の中でも、目玉はフランスを代表するオートクチュールデザイナー、ジャック・ドゥーセ策の「イブニングドレス」や1902年に撮影されたポートレート「街着姿のサラ・ベルナール」、ミュシャ作のアール・ヌーボー様式の流麗なポスター「椿姫」など、日仏両国から集めた貴重な資料が展示され、世紀末のパリに君臨した大スターの軌跡を紹介しています。

「サラ・ベルナール展」は11月11日まで群馬県立近代美術展で開催されたあと、国内各所を巡回する予定です。

華やかなフランス・パリで活躍した大女優の人生の軌跡が楽しめる展覧会になっているのではないでしょうか。ぜひお出かけになってみてください。


 執筆：街コミNAVI編集部