（2018年9月30日に書かれたコラムです）

農業に取り組む人口が減少して言われて久しい昨今。群馬県では、新しく農業を始めた人口が3年ぶりに200人を越え、女性は過去最高の53人に達したそうです。

群馬県では、今年8月1日までの1年間に群馬県内で就農した45歳未満の新規就農者数が215人に上り、3年ぶりに200人を越えたそうです。このうち女性は53人で、統計を取り始めた平成10年以降最多だったそうです。 群馬県農業構造政策課によると、群馬県内で新たに就農した45歳未満の女性の数は、前の年に比べ約1.5倍に増加。また実家が農家以外で、農業法人などに雇われ就農した雇用就農者の割合も大幅に増加したそうです。

群馬県農業構造政策課は、農業法人が増加したことで経営体の規模が増大し、雇用環境が整ったことが要因と分析しており、また群馬県が数年前からPR雑誌「ぐんま農業女子Magazine」を配布するなど、女性の就農への意欲を高めるために行っている取り組みにより、「実家が農家で無くても農業をしたいという意欲を持つ女性が増えたのでは」と話しています。

群馬県が行政としてこういったPR雑誌を発刊していることが、新規就農者の獲得につながったのは間違いないでしょう。

メディアを通して、より農業を身近に感じてもらう発信は、必要不可欠だと思います。何にせよ、就農人口が増えることで、生産力もアップすることが見込まれます。

今後の群馬県内の農業がより発展していくためにも、群馬県が引き続き行政としての発信を進めて、継続していくことが必要ではないでしょうか。


 執筆：街コミNAVI編集部