（2018年11月1日に書かれたコラムです）

11月に入り、市場ではクリスマス商戦が始まっています。クリスマスといえば赤・緑の配色が印象的ですが、愛知県からそんなクリスマスにちなんだニュースです。

クリスマスシーズンを華やかに彩るポインセチアの出荷が、愛知県で一番の生産量を誇る田原市で行われています。ちなみに田原市といえば、愛知県のみならず全国有数の花の産地。 小塩津町の中村広平さんの温室では赤や白など約10種類、1万3000坪のポインセチアを栽培していて、10月24日には鮮やかに色づいたポインセチアを1鉢ずつラッピングする作業が行われました。

ポインセチアの赤や白に色づく部分は「苞」という葉が変形したもので、日照時間が短くなると色づくため、ハウスの屋根に日よけをかけて色づく時期を調整しています。

今年は夜間の気温が高かったこと、台風24号の影響で長時間停電が続いて日よけが動かせなくなるなどの事情から色づきが遅かったようですが、例年の出荷時期には間に合ったとのこと。

出荷作業は11月末まで続き、JA愛知みなみでは約27万八を中部地方・関西地方の市場に出荷する予定です。

10月後半から急に冷え込むようになり、世間のクリスマス商戦も一気に加速することでしょう。少し前まではハロウィン、そして今度はクリスマスと、イベントが続いたあと、年末年始と慌ただしくなるこの季節。

ついつい街の装飾イルミネーションなどに目を奪われがちですが、自然の移ろいも美しい季節でもありますし、そちらにも目を向けつつ、平成最後の秋を楽しんでいきたいものです。


 執筆：街コミNAVI編集部