春日井市は、サボテンを食用として活用する、「食用サボテン」で知られる町であることを、ご存知でしょうか？

春日井市のサボテンの歴史は、昭和28年頃からと言われています。 果樹栽培が盛んな桃山地区で、ある農家が「緋牡丹」という真っ赤なサボテンに魅せられ、桃やりんごなどの果樹栽培の副業としてサボテン栽培を仲間に提案したことからスタートました。 「観るもの」という、観葉植物としてのイメージが強いサボテンですが、食用として食べられる種類もあるというから驚きです。 その中でも、食用のウチワサボテンは美味しく、健康的になれる栄養価の高いサボテンなんだとか。

日本ではまだ馴染みのない「食用サボテン」ですが、メキシコやイタリアなどでは、日常的にウチワサボテンが食べられています。

春日井市内では「地産地消給食」として平成19年ごろから学校給食にもサボテン料理が取り入れられています。

また、サボテンを使用した料理や商品を販売するお店が数多くあり、「サボテンを食べるまち」として、昨今注目を集めています。

サボテンは、野菜と果物の栄養素を併せ持つ万能食材で、動脈硬化や糖尿病などの生活習慣病の発症の原因となる活性酸素を消去する物質が含まれているそうです。 カルシウムは牛乳の約2.7倍、マグネシウムはオクラの2倍、食物繊維総量はハクサイの約2倍もあるそうで、大変栄養価が高いことがわかります。

10月21日に開催された、「春日井まつり」でも、サボテングルメが登場したということで話題になりました。 食用サボテンには、独特の酸味があり、キュウリのようにシャキシャキした食感で、加熱するとトロトロとした口当たりに変化するのだとか。 「春日井まつり」では“食用サボテン”を取り入れた串焼きやたこ焼き店などが並び、SNSなどでも話題となりました。

美味しくて体にやさしく、健康にも良いと言われるサボテングルメ、春日井市のみならず、全国各地に食用サボテンの輪が広がっていくことを願いたいですね。


 執筆：街コミNAVI編集部