競技かるたにかける高校生の青春漫画「ちはやふる」実写版の映画公開を前に 主人公を演じる女優の広瀬すずさんのあしらったラッピング電車が 2月26日、滋賀県の京阪電車石山坂本線で運行を始めました。 作品のタイトルになっている「ちはやふる」は 小倉百人一首の「ちはやぶる神代も聞かず龍田川からくれなゐに水くくるとは」 に由来している漫画で、作中では滋賀県・近江神宮にて全国大会が描かれているんですね。

本作のインタビューで作者は 「勢いの強いさまというちはやふるの本当の意味を主人公が知り、表現していく 物語なのだと思う」と発言しています。

なお、競技かるたでは「ちはやぶる」となっていますが 本作のタイトルは「ふ」の濁音にせず、清音でそのまま発音しています。

本作がきっかけで、袴姿で競技かるたを始める人が日本国内のみならず 国外でも増えているようです。

競技かるた人口の拡大にも貢献している漫画といえますね。

滋賀では2012年2月に「ちはやふる・大津」キャンペーン実行委員会が設立されて 2013年現在も、本作を活かした観光事業が滋賀では展開されています。

近江神宮が主要な舞台となる映画を応援しようと、滋賀ロケーションオフィスや 琵琶湖大津観光協会などで今回のキャンペーンが行われました。

昨秋以来、約3か月ぶりに登場したちはやふる号は内装や天井、つり革にまで 漫画の名場面や百人一首があしらわれているということで、ファンだけでなく 本作を知らない人が乗っても楽しめる列車になっています。

ちはやふるファンにはたまらないラッピング列車ですね。 観光にもぴったりだと思います。


 執筆：街コミNAVI編集部