北海道・知床岬近くのオホーツク海で23日、流氷による巨大な渦が確認されました。

北海道の知床といえば、流氷を見ることができるという事で 今や観光名所となっています。 アムール川で作られる流氷は、ゆっくりと南下して 1月下旬ころに北海道・知床半島へ接岸します。

それから徐々にオホーツク海を満たしていくのです。

北海道・知床・ウトロでは流氷がやってくる時期、港に船を留めておくと 流氷の圧力で潰されてしまう可能性があるということから、その時期船はすべて陸に 引き揚げられています。

北海道知床半島の断崖絶壁はこうした流氷の圧力・浸食作用によって 作り上げられたものだといわれています。

この流氷の絶景は、ウトロ周辺の乙女の涙やプユニ岬からいることができます。 特に流氷の海に沈む夕日を見たい場合は、幌別橋周辺がおすすめです。

この場所は写真撮影の絶好ポイントとしてプロカメラマンにも人気で ウトロでは、流氷に触ったり歩いたり、潜ったりすることも可能です。

23日に観測された巨大な渦は「流氷大回転」と呼ばれる珍しい現象です。 流氷観測業務中の第一管区海上保安部の航空機「おおわし」が写真を撮影しています。

同日の正午に、知床岬から北へ約30キロの海上で、直径約30キロにわたって 流氷の砕けた氷と板状の氷が混ざりあって、反時計回りの渦ができていました。

沿岸の氷が溶けて温かい水と冷たい水が接すると 密度差ができて渦ができると考えられているみたいですね。


 執筆：街コミNAVI編集部