愛媛といえば何を思い浮かべるでしょうか？ みかんなどのような食べ物を思い浮かべる人もいるでしょうし、道後温泉などの観光地を 思い浮かべる人もいるでしょう。

もちろん、それらも愛媛県の特徴として押し出しているポイントではあるのですが 愛媛県は他に少し変わった地域の特色を押し出しているのをご存知ですか？

それが文学、そして「ことば」の街です。 愛媛県の中心都市松山市では「町は言葉のミュージアム」というキャンペーンを展開。

これは松山市の街全体を巨大なキャンパスととらえ、街中に「ことば」があふれる街を 目指すという企画で、街を走るバスや路面電車、看板などあらゆる場所に「ことば」で 言葉が秘める「ちから」「美しさ」を表現していこうというものだそう。

現在、街で見ることのできることばは「絆」をテーマに全国から募集した 「だから、ことば大募集」に寄せられたものの中から選ばれたものが中心だそうです。

4月には、伊代電鉄の路面電車のデザインが新しい言葉にリニューアルされるなど 活発に事業が展開されています。

愛媛県は、かの有名な夏目漱石の「坊ちゃん」の舞台であり、近代俳句の父正岡子規や 司馬遼太郎の小説「坂の上の雲」の主人公である秋山兄弟も愛媛県出身ということで これが愛媛県は文学の街としての取り組み、アピールへつながっています。

確かにこうした試みを市や県の規模で行っている自治体はあまり聞きませんし 差別化を図れる気がします。

愛媛といえば文学。もっともっと全国的に認知されていく日が来るのが楽しみですね。


 執筆：街コミNAVI編集部