本格的な夏が到来し、街なかでも様々な植物がみられるようになってきました。 日本では多様な種類の植物を街なかでも見かけることができますが、みなさんは普段 気にして歩いていますか？

前橋では、街なかに植えられたある植物の開花が話題を集めています。 その植物とは「リュウゼツラン」漢字で書くと竜舌蘭となりますが、前橋市内の アート施設であるアーツ前橋前に植えられたリュウゼツランが開花したことが ニュースとなっているのです。

何がすごいかというと、リュウゼツランは成長が遅いことで有名で、個体差や品種差は もちろんありますが、100年に1度だけ開花するといわれ「世紀の植物」という異名も 持つほどなのに、この前橋のリュウゼツランは3年4カ月で開花したからです。

100種以上の種類の存在が確認されているリュウゼツランはメキシコを中心に アメリカ南西部と中南米に主に生息していて、食用・繊維用・観葉植物として広く 栽培されています。

ちなみに、この葉を絞った液を醸造して作るお酒がテキーラなんだとか。 アーツ前橋前のリュウゼツランが植えられたのは2013年3月。

品種は、葉の形状などから「アオノリュウゼツラン」と推察され、日本では一般的に 30〜40年で開花する品種なんだそう。5月初旬から花茎が急激に成長しはじめ 7月10日に開花が確認されたそうです。

花期が長く、上のほうはまだつぼみで、しばらく観察できるとみられていますが 花を咲かせた後は枯れてしまうそう。リュウゼツランは今や全国で見ることができる 場所がありますが、この珍しい早熟のリュウゼツランが見たい方は、前橋へ足を 運んでみてください。


 執筆：街コミNAVI編集部