地方の活性化の重要性が見直される現在ですが、やはり地域を盛り上げていくためには 各自治体が主導する活動だけでなく、市民など、そこで生活したりゆかりのある人たちの積極的な 活動も不可欠だと思います。

愛媛県では、学生団体が地域の魅力を発信しようと活動して注目を集めています。 その活動を行っているのはアートやデザインをテーマに活動する松山、愛媛両大学の学生団体「SENSE（センス）」のメンバー。

9日、愛媛県松山市の松山三越で開催された「愛媛のてみやげ」フェア（9～15日）に出展し 内子町石畳地区の産品を販売して地域の魅力を紹介しました。

「愛媛のてみやげ」フェアは帰省客らに愛媛県内の特産品の良さを知ってもらうことを目的に 毎年お盆に開催されている恒例のイベントで、SENSEは手づくりの柚子胡椒（麹入り）と、 「菊炭」（日本有数の品質を誇るお茶事用の炭をインテリア用に個別包装したもの）を それぞれ30個ずつ限定販売するとともに、チラシ配布なども行い、地域の魅力をPRしました。

学生団体SENSEは平成26年4月に、愛媛大学・松山大学連携事業を契機として、両大学の学生有志を 中心に発足。アートやデザインをテーマに「学びの場」をつくることを活動目的としていて 地域の方々とも連携しながら、国内外で活躍するアーティストなどを招き、トークショーや ワークショップを企画・運営しています。

今年2月に石畳地区で、水車の動力で木琴や太鼓などの楽器を鳴らし、音楽を奏でるイベント 「音楽水車プロジェクト in 石畳」を開催。イベントをきっかけに石畳地区の住民と交流を 続けていて、今回の出展につながったそうです。

地域とのふれあいをきっかけに、地元のみならずその縁のある地域を活性化させていこうという 試みは、とても気持ちが良いですよね。

こうした活動が、これからも続くことを期待したいです。


 執筆：街コミNAVI編集部