「バレンタイン挙式」という言葉も聞かれるように、バレンタインにはさまざまな結婚式が行われます。そんな中、北海道苫小牧市で2月14日、全国初の「届け出挙式」が行われました。

苫小牧の市役所内の議場で行われたこの「届け出挙式」とは、挙式を行わないカップルが、婚姻届けを提出した自治体の役所で簡易的な挙式を行うことです。 資金的な問題からか、そもそも挙式自体も最近はシンプルにする夫婦が多いのですが、この試みが広がれば披露宴だけ、あるいは食事会で済ませるという選択肢が採れることになります。

14日に行われた挙式は苫小牧市職員が司会者となり、カップルが誓いの言葉とともに、宣誓書にサインするまでわずか15分ほどなのですが、誓いのキスや指輪交換、立会人からの挨拶、記念写真など一般的な内容が盛り込まれているということです。

一般的な挙式も式自体は30分ほどであることが多いので、これで十分という人もいるのではないでしょうか。

費用は、なんとタダ。それに加えてブーケやベールなども用意してもらえます。希望が殺到することを見込んで、条件は「夫婦のどちらか一方が苫小牧市在住」、「挙式の実施日に苫小牧市役所で入籍すること」としています。近場の人は挙式のために住民票を移す、という可能性も出てくるわけで、市としては税収アップも見込めるかもしれません。

この試みは、三重県鈴鹿市、東京都足立区も現在、利用者を募集しています。それぞれさまざまなサービスもあるので、挙式を予定している方は利用を考えてはいかがでしょうか。


 執筆：街コミNAVI編集部