世界では民族紛争などが日々起きていますが、日本は島国のため比較的民族も統一されていてそうした対立は起きないと考えられています。しかし、日本国内でももとは全く異なった文化を持つ人たちもたくさん存在していました。

今では皆さん、日本人として同じように生活していますが、民族の誇りや文化を絶やさず、独自の文化としている人たちもいます。沖縄県の人たちなどはその代表格ですよね。

そして、もう一つ日本国内で非常に有名な民族が北海道のアイヌ民族の人たちです。…しかし、そんなアイヌの人たちの中には、今でも民族的な差別などに苦しむ人たちがいます。

北海道札幌市では「アイヌ人であること」そして「女性であること」の複合差別を受けているアイヌ人女性たちが新たな団体を設立し、注目を集めています。 団体の名称は「アイヌ女性会議-メノコモシモシ」

「メノコ」は女性、「モシ」は目覚めるを表すアイヌ語なのだそうです。4月23日にその設立総会が札幌市内で開催され、総会には約80名の人が出席しました。

早速市民講座の開催やアンケート調査などの活動に取り組むということです。会では食をテーマにした世界的な先住民族の集会「先住民族テッラ・マードレ（ITM）」を2020年に北海道で開催することを目標としていて、それに向けて10月には札幌市内でアイヌ料理などの食に関するイベントを開催するとのことです。

マイノリティの声に耳を傾けようという機運が少しずつ高まっている中、この会の活動がまた新しいムーブメントを起こすかもしれません。注目ですね。


 執筆：街コミNAVI編集部