ここ数十年で、日本、そして世界の環境に対する関心は大きく高まり、現在ではあらゆる分野で環境に配慮した事業が推奨されていますよね。

最近では農業に関して、環境にやさしいシステムで作られていることがアピールされているものなどを、よく見かけますが、漁業の世界でも環境に配慮した漁業を認証するシステムああるのを知っているでしょうか？

それが「Marine Sterwardship Council（MSC）」です。

持続可能な漁業を推進し、乱獲などが行われている世界の水産物市場を変革していこうと行われている活動・認証のことです。世界的に注目を集めてきているこのMSC認証ですが、日本では現在、3漁業のみが認証を受けていて、知名度もそこまでは高くない状態です。

こうした中、東京都世田谷区に、そのMSC認証を受けた水産物を取り扱うシーフードレストランがオープンするということで現在、話題となっています。 世田谷区北烏山にオープンする「BLUE」は、原材料の多くにMSC認定食材を使い、責任ある水産養殖業の証であるASCマークが付いた水産品も使用しています。

運営会社である「DRESSNESS」は、福井県の港町で生まれ育った松井大輔さんが立ち上げた会社です。

2015年に福井県で、日本で初めて「MSC」「ASC」認証を受けた食材を扱う飲食店を開いた会社で、昨年福井の店舗を閉店。そこで得たノウハウと課題ををもって、今回世田谷でリニューアルオープンを果たすことになったというパイオニアです。

5月9日プレオープン、20日にグランドオープンということで、すでに多くの注目が集まっていますが、関係者は、これを機にMSCの知名度が向上することなどにも期待をかけているということです。

世田谷から東京、日本中にムーブメントをおこすことができるのか、BLUEの今後に注目です。


 執筆：街コミNAVI編集部