現在、日本人横綱の誕生などで大きな盛り上がりを見せている大相撲。皆さんは、そんな相撲に関連する文化の1つとして「相撲甚句」というものがあるのをご存知ですか？

相撲甚句とは、邦楽の一種で、七五調の囃子歌。大相撲の巡業の際などに披露されます。巡業の際には力士が輪になり立ち、その中心に立った力士が独唱。周りに立つ力士たちが合いの手を入れて披露するのだそうです。

この相撲甚句は力士が披露するものだけでなく一般で愛好する人たちもいて、全国各地に甚句会といった愛好会ができているのですが、石川県金沢市では先日、甚句会同士の交流会が開催されたそうです。 金沢市で活動している石川相撲甚句会が招待したのは、おとなり富山県立山町の立山相撲甚句会。

立山相撲甚句会側から提案した交流だったそうで、1月に稀勢の里関が19年ぶりの日本人横綱となったことを受けて石川相撲甚句会が稀勢の里をたたえる甚句を作成。それを知った立山相撲甚句会が交流会の開催を提案したのだといいます。

先月26日に金沢市の、いしかわ相撲甚句会事務所で行われた交流会では、参加者全員で「当地興行」という相撲甚句を歌い、ビデオなども作成したそうです。地域間の団体の交流が生まれたりするのはいいことだと思いますが、そもそも相撲甚句というもの自体知らなかった人も多いのでは？

金沢に限らず全国に相撲甚句会はありますし、興味のある人は是非一度、相撲甚句について調べてみてくださいね。


 執筆：街コミNAVI編集部