山形県からのニュースです。

フリースタイルスキー、モーグルの日本主力選手が6月17日からの山形県・月山スキー場での公開合宿に参加しました。例年、この時期はエアの練習を水上で行うそうなんですが、2018年韓国・平昌での冬季オリンピックを前に、今年は水上と雪上、両方の練習を併用。例年より早い雪上練習のスタートとなりました。 この時期に雪があるのかというのが素朴な疑問なのですが。この月山スキー場は、オフシーズンに雪があるという夏スキー専門のスキー場だそうで、山形県内のみならず全国から夏になるとプレイヤーが押し掛けるという場所だそうです。

なぜこの時期に雪があるのかというと、雪の多い山形県の、更に雪が多い出羽山脈の東側に位置していることが原因らしく、春が近づき強い北西の風が吹いて、山の影になっているこの地区周辺に飛着するのだとか。

それが功を奏し、春を過ぎてから山形周辺の地域に降り積もるのだそうです。

今回、山形県内の公開雪上練習に参加したのは、３月の世界選手権でモーグル男子の二冠に輝いた19歳の堀島行真選手など。五輪イヤーに向け、7月も山形県内で全日本合宿を行い、今年の冬の開幕に向けて出遅れのないように仕上げていくとの事です。

五輪のモーグルの日本人メダリストは、長野大会で金、ソルトレークシティ大会で銅メダルを獲得した女子の里谷多英さんだけ。里谷さんに続くメダリストを目指す堀島さんはじめとするアスリートたちにとっては、今年夏の山形県内での合宿がメダル獲得に向けての大きな要因のようです。

季節が変わり、夏になっても滑走できるスキー場があるというのも初めて知りましたが。夏期の間も、ウインタースポーツの選手たちは限られた場を求めて、国内国外で特訓に励んでいるのかと思うと、頭が下がります。

平昌オリンピックでのメダル獲得が実現するよう、エールを送りたいと思います。


 執筆：街コミNAVI編集部