学校に必ずあるモノといえばどんなものが思い浮かびますか？

百葉箱やビオトープなど、学校特有の設備などを思い浮かべる人も多いと思いますが、小学校では、二宮金次郎などを思い浮かべる人もいますが、かつては小学校の定番だった二宮金次郎像も、現在では設置している小学校からは徐々に撤去され、数は減ってきているといいます。

そんな中、石川県小松市では市内の小学校に二宮金次郎像が復活したことで話題になりました。 その学校とは小松市立矢田野小学校。地元の自営業男性が、店じまいを機に、店先に飾っていた銅像を寄付したのだとか。

二宮金次郎像は勤勉の象徴として、1900年代前半に作られ、全国に広がりましたが、歩きながらの読書が危険という指摘や、現在の教育観に合わないという理由などから、徐々に撤去されることが増えていました。

矢田野小学校には、かつて1938年に寄贈された金次郎像がありましたが、1941年に戦時下の金属回収令により撤去。代わりに九谷焼の銅像が置かれましたが2007年に何らかの理由で壊れ、現在は台座だけが残っているという状況でした。

しかし、この像の復活を目指していた地域の研究員の活動などもあり、今回の寄贈が実現したのだそうですよ。

無事銅像は設置され、6月23日には除幕式が行われたとのことです。地域によっても二宮金次郎像の現存率には差があったりするとのことなので、皆さんも自分の住んでいる地域の状況などを調べてみると、面白い発見があるかもしれませんよ。


 執筆：街コミNAVI編集部