みなさんは沢山の雪が積もるとどうしますか？ 雪合戦などの雪遊びをされるかもしれませんね。

しかし、雪が多い地域では交通の麻痺を招いたり 雪による事故が発生したりと・・・

良い事ばかりでないと言えるのではないでしょうか？

その厄介者とされる雪ですが 現在、福井では雪の内部に蓄えられている「雪氷熱エネルギー」を資源として 活用する方法の一つとしての「雪室」の利用に乗り出しているそうです。 この福井に建設された「雪室」ですが 内部には100トンもの雪が入り、雪の冷気を効率よく循環させることができ 温度調節用のファンやシャッターも備えているという徹底部ぶりだそうです。

それに加えて、同じ福井にある丸城清酢では 福井の県内の企業で初めて内部に雪を保存する本格的なタイプの「雪室」を建設し 自社製品の原料となる地場野菜の保存や酢の低温熟成に使っているとの事です。

しかし、建物の中に雪を大量に入れる事で どれほどの保冷効果や消費エネルギーの節約になるのか 馴染みのない人にはわかりづらいかもしれないですね。

今回、建設された「雪室」では1月に建物内に搬入された雪によって 内部の気温は2度から3度、湿度90パーセントに保たれ さらにその雪は10月下旬まで残るという、驚きの効果があるという事です。

現代の最新に保存システムでも、電気などのエネルギーを大量に使う事を考えれば この「雪室」のような、その地域の気候を生かした保存システムの方が 遥かに効率的でエコロジーなのかもしれませんね。


 執筆：街コミNAVI編集部