現在、急速な進化を遂げている技術の代表格といえば、やはりAI（人工知能）ですよね。

私たちの日常でもAIの活用は進んでいますが、社会でAIが使われる場はこれまで以上に広がってきていて、実用化が進んでいます。愛知県豊橋市では、介護の現場にAIを導入する取組が進められて大きな注目を集めています。

豊橋市は7月に、介護などのケアプランの内容をAIが提案するシステムを開発するベンチャー企業「シーディーアイ」との連携を発表。共同で研究を進める協定を締結して話題となっていました。 ケアプランはこれまで資格を持つケアマネージャーが家族の要望や要介護者の状態を見て判断し作成していましたが、これをAIに任せてしまおうというのです。

豊橋市ではその実証実験を11月から市内で実施することを決定。

全国で初の試みということで日本中から注目が集まっていますが、まだまだAIの活用には人間の補助が不可欠。ということで、現役のケアマネージャーも実験に参加することになっていて、そのケアマネージャーを対象にした説明会が10月24日に行われました。

今回、実証実験に使うAIには豊橋市の過去8年分、のべ10万件の介護保険データが学習されているということで、データを入力すればAIが最適なプランを判断してくれるといいます。

実証実験は11月から3ヶ月間実施。実証実験の結果が、これからの豊橋だけでなく日本の介護全体に影響することは間違いありませんから、結果に期待したいところですね。


 執筆：街コミNAVI編集部