日本は自然災害の多い国ですが、その代表格といえば、地震と並んで思い浮かぶのが、台風ではないでしょうか？

今年は10月に大型の台風が相次いで上陸するなど、各地で被害が相次ぎました。特にダメになってしまった作物や倒壊してしまった公共物など、廃棄物に関する問題が被災地では今でも残っていますが、福井市では台風で倒れてしまった桜の木を無償で配布することを発表し、話題となっています。 配布されるのは福井県中心部を流れる足羽川沿いの桜並木の倒木。

足羽川桜並木は、シーズンには「日本一の桜並木」といわれるほどのスケールで桜が覆いつくす美しい桜並木で、日本さくら名所100選にも選ばれている有名スポット。100年以上の歴史を持つ桜並木ですが、堤防の決壊などによって、たびたび被害を被っていました。

10月の台風でも、600本の並木のうち10本が倒れ、60本が損傷。これを知った市民や業者から、倒木を引き取って利用したいという問い合わせが多く寄せられたことから、無償配布を行うことに決めたのだそうです。

あまりイメージがないですが、桜の薪は長く燃え、燻製など料理に使うのに人気が高いのだとか。

配布は12月8・9日の2日間、福井市総合運動公園の臨時駐車場で行われるということで、引き取りには事前予約が必要とのこと。有効活用できるのならそれが一番ですね。

…とはいえ、またこうした被害が出ないように工夫できる部分は頑張って対策を練ってもらって、美しい桜並木を保存していってほしいとも思います。


 執筆：街コミNAVI編集部