みなさんは、普段自転車には乗りますか？

健康志向やエコへの意識が高まる中、自転車を利用しようという取り組みも多く進められていますが、自転車事故、自転車放置といった問題に関する対策も同時に必要となってきています。

そうした自転車トラブルの中でも身近なものが、やはり自転車の盗難。自治体によっては条例でカギをかけることを義務付けるところが出てきたリ、各地で自転車盗難防止への取り組みが進められていますが、兵庫県尼崎市でもユニークな盗難対策が現在注目を集めています。 それが「おとり自転車」設置の取り組み。これは、振動を検知して警報を鳴らす装置を取り付けた鍵（尼崎市では「アラーミー」と呼んでいます）を付けた自転車。

尼崎市ではこのおとり自転車を昨年9～12月にかけて市内3ヶ所の自転車置き場に設置し、市内の自転車置き場にはおとり自転車が設置してあるということをPRしたところ、前年同期比で設置場所の盗難件数が13件減少。さらに市内全域でみると153件も減少したのだといいます。

尼崎市は平地が多いこともあって、市民の4人に1人が自転車を利用しているともいわれていて、盗難への取り組みは急務ですし、このおとり自転車の有用性が確認できたことで、市内でも一気に普及が進みそうですよね。

それぞれの自転車のセキュリティを高めなくても広く効果があるのがこの取り組みのいいところですが、もちろん、皆さん自身も防犯意識を高く持ってくださいね。尼崎市のこれからの取り組みに注目です。


 執筆：街コミNAVI編集部