最近はメディアなどでも、障害者の人が暮らしやすい社会について議論が増えることが多くなってきましたね。以前からユニバーサルデザインやバリアフリーなど、体に障害を持つ人たちの生活しやすい物理的な環境を整える取り組みは積極的に行われてきましたが、最近では、さまざまな障害をもつひとの就労支援など、障害者の人が社会的にも生活しやすい環境を整えることが目指されるようになってきた感じがします。

そうした中、所沢市では、障害を持つ人と企業の交流会が開かれたことが注目を集めています。 開催地となったのは、所沢にある「国立職業リハビリテーションセンター」です。

職業リハビリテーションセンターは、障害者の雇用促進を目指して、隣接する国立障害者リハビリテーションセンターの協力のもとに、障害のある方々の自立に必要な職業訓練や職業指導などを体系的に提供する、日本における職業リハビリテーションの実践機関。

今回の交流会では、現在職業訓練を受けている障害者16人と、首都圏の企業の人事担当者45人が意見交換を行い、障害者の就業の現状やこれからについて互いの考えを交換し合いました。

企業と障害者がお互いをより理解することで、障害者のこれからの就業についてよりよい環境を作っていこうと企画されました。所沢や埼玉だけでなく、日本全国のこれからの障害者の人たちの就労について重要な意見交換会となったのではないかと思います。

社会全体としてこうした機運がさらに高まっていくといいですね。


 執筆：街コミNAVI編集部