全国各地の自治体が地域活性化を目指して努力する中、近年多くなってきているのが、地酒やクラフトビールの開発やPRですよね。地酒の人気が全国的に高まってきている中、新製品を開発する人たちもいれば、既存の地酒をPRする人たちもいます。

そんな中、埼玉県所沢市では、かつて生産されていた地酒が近年再び生産されるようになり、注目を集めていて、今年も完成を祝う祝賀会が開催されました。 そのお酒の名は「ゆめところ」。所沢の緑豊かな狭山湖付近に残るわずかな田んぼで田植え・稲刈り体験をして収穫した米で造った純米酒で、今や所沢だけでなく埼玉を代表する地酒の1つとして知られています。

所沢市にはかつて酒造会社が2社あり、地酒が製造されていましたが、戦時下で廃業して以来、地酒の生産はされていませんでした。しかし、平成8年にそんな地酒を復活させたいと地元住民たちが「所沢の米で日本酒をつくる会」を発足。

地元農家や蔵元の協力を得ながら平成10年についに完成し、以来毎年生産されています。知名度はアップしていますが、会費をもとに生産されているため、莫大な原資があるわけでもなく生産量は限られていて、その多くは会員に提供されるためなかなか手に入れることができないお酒となっています。

…とはいえ、誰でも会員になることができ、会員になれば確実にお酒をもらうことができるということなので、興味がある人、所沢の人は会員になって飲んでみてはどうでしょうか？


 執筆：街コミNAVI編集部