4月12日より公開された劇場版『名探偵コナン 100万ドルの五稜星（みちしるべ）』は、シリーズの27作品目。

今作は北海道・函館市が舞台で、怪盗キッドが新選組副長・土方歳三にまつわる日本刀を盗むという予告状を送り、江戸川コナンと服部平次が挑むミステリーとバトルアクションが繰り広げられます。 そんな中、コナンファンによる旭川の聖地巡礼が今ブーム。

聖地巡礼スポット

・五稜郭 江戸時代末期に築かれた城郭で、箱館戦争の舞台。桜の名所としても有名。

・函館山展望台 「100万ドルの夜景」と称される美しい夜景が一望できるスポット。

・五稜郭タワー 五稜郭を一望できるタワーで、歴史展示やシースルーフロアが見どころ。

・函館朝市 海産物や農産物を購入できる市場。ショッピングやグルメも楽しめる。

・金森赤レンガ倉庫 港町の異国感とレトロな雰囲気が楽しめる総合施設。

・JR函館駅 函館の玄関口。周辺には観光地が多数。

・ラッキーピエロ マリーナ末広店 ご当地ハンバーガーショップで人気の「チャイニーズチキンバーガー」が有名。

・新函館北斗駅 北海道新幹線の終着駅でスタイリッシュな外観が特徴。

・プレミアホテル－CABIN PRESIDENT－函館 最上階のバーや朝食ブッフェが人気のホテル。

・旧函館区公会堂 明治時代の建築物で、函館港を一望できるバルコニーが特徴。

函館が選ばれた理由と地域振興への影響

『名探偵コナン 100万ドルの五稜星』が函館を舞台に選んだ理由は、歴史的背景や観光資源の豊富さにあります。五稜郭や函館山展望台など、歴史と自然が融合した観光地は、作品の世界観を一層引き立てます。特に五稜郭は、幕末の動乱を物語る場所として、日本刀にまつわる物語に説得力を持たせています。

さらに、映画が地域振興に与える影響も無視できません。函館市は、この映画を通じて新たな観光客を呼び込み、地域経済の活性化を図っています。

聖地巡礼ブームは、映画やアニメのファンが実際の舞台を訪れることで、地元経済に直接的な利益をもたらします。例えば、地元の飲食店や宿泊施設が恩恵を受けるだけでなく、地域の歴史や文化に対する関心が高まり、長期的な観光資源としての価値が向上する可能性があります。

例えば、五稜郭を訪れることで、幕末の動乱や土方歳三の歴史に触れ、函館の独特な歴史的背景を学ぶことができます。これは、単なる観光以上の深い体験を提供し、訪問者の知識欲を満たしてくれるでしょう。

また、地域住民にとっても、聖地巡礼による観光客の増加は、自分たちの街が注目される喜びと誇りをもたらします。観光客との交流を通じて、地元文化の再発見や再評価が進むことも期待されます。

函館市は、観光資源としてのポテンシャルを持つだけでなく、映画やアニメを通じてその魅力を世界に発信する絶好の機会を得ています。『名探偵コナン 100万ドルの五稜星』の成功は、他の地域にも同様の観光振興モデルを示すことができるのではないでしょうか。

アニメと現実が交差することで生まれる新しい観光の形を提示

函館市のような歴史と自然が豊かな場所が、アニメの舞台として選ばれることで、地域の魅力が再発見され、訪れる人々にとって忘れられない体験を提供します。今後も、アニメと現実の融合が生み出す新しい可能性に注目していきたいものです。


 執筆：街コミNAVI編集部