（2019年11月30日に書かれたコラムです）

大阪東部・南部は工業地帯としても知られていますが。ここで岸和田からのニュースです。

大阪府岸和田市にある鉄鋼製品メーカーの岸和田製鋼株式会社が、鉄筋加工事業の新工場を建設します。 岸和田市に本社を構える岸和田製鋼は、1956年創業で、鉄筋コンクリート用棒の製造販売を行っています。

今回の新工場建設にあたり、岸和田市から人工島「ちきりアイランド」内にある3万平方メートルの工場用地を購入しました。

さらに子会社でフープ筋を製造する岸和田金属（本社：大阪府岸和田市）の本社工場を移転し、新加工工場を開設することを発表しています。

ちきりアイランドは岸和田市の沖合300メートルの地点に造成された人口島で、広さは140ヘクタール。今年の3月から第二期製造業用地の一般公募が行われていました。

ちきりアイランドはこういった製造業の用地確保だけでなく、港湾物流機能の強化・拡充、地域産業の活性化、さらに緑地・干潟などの水辺環境の整備などを目指しているそうです。

今回の岸和田製鋼の新工場建設などを経て、関西の製造業の新たな礎になることが予測されます。

来年2020年開催の東京オリンピック・パラリンピック、そして2025年に大阪で開催される日本国際博覧会に向け、東京・大阪を中心に数多くの関連施設やパビリオンが建築されるにあたり、こういった鉄鋼製品のさらなる増産も期待されることと思います。

今回の岸和田製鋼の新工場建築のニュースは、こういった産業の活性化を予感させるものではないでしょうか。


 執筆：街コミNAVI編集部