（2020年4月8日に書かれたコラムです）

沖縄の伝統行事である"シーミー"というのをご存知でしょうか？シーミーは"清明祭"ともいうように旧暦の"清明"に時期に行われる伝統行事の一つなんです。

今回、そんなシーミーがの時期を迎える沖縄ではシーミーなどに欠かせない「ウチカビ」の製造が最盛期を迎えているということで話題となっているそうなんです。 こちらの「ウチカビ」というのはいわゆるご先祖にお供えする紙幣、つまりはあの世のお金となるもので、使用するときにはこのウチカビを燃やしてご先祖に捧げるのだそうです。

ユニークな使用のされ方をされるそんなウチカビは沖縄ではシーミーの時期に合わせて、県内で唯一ウチカビを製造する昭和製紙の工場で製造されているのだとか。

専用の機械で型を押した紙が次々と仕上げられていく光景はなかなかのもの。なんでも最盛期には着きに1100万枚ものウチカビが製造されるということで、この沖縄の工場が"ご先祖さまの造幣局"と呼ぶ声を聞こえるのも納得でしょう。

沖縄に限らず、全国各地にはこうした地域独特の伝統行事がありますが、それに合わせて使われる品も同じように多種多様なものがあるのでしょう。

今回の沖縄のウチカビもそんな中の一つですが、そうした品に注目してみると様々な文化に触れることができ面白いかもしれませんね。

これを機会に身の回りでもこうした伝統行事に欠かせない品を製造している企業に注目してみてはいかがでしょうか？


 執筆：街コミNAVI編集部