昆虫の中でも蝶の美しさは魅力的。美しい羽の模様などは標本になっても変わらず人を魅了したりするものでしょう。そんな蝶の研究を長年続けた方が長野にいたことをご存知でしょうか？

今回、長野では県内で約80年近くもの間、蝶の研究をし続け"信州のファーブル"と呼ばれた浜栄一さんの研究資料や蝶の標本を集めた特別展「信州の蝶とその多様性 〜チョウ類研究家、浜栄一の軌跡」が開かれているということで多くの注目と人を集めているそうなんです。 なんでも長野は日本で見られる蝶の約6割もの種類が生息しているそうで、まさに長野は蝶の国ともいえそうな特別な地域でもあるのだとか。

そんな長野で長年に渡って蝶の研究を続けた浜栄一さんが採集した蝶の標本などはなんと146種類1万6187個体もの数になるということですから驚きです。

もちろん、その中では今では長野でも姿を消してしまったような貴重な種類の蝶や、現在では採集自体が禁じられているような種類の蝶も数多く標本として保存されているということですから、いかに浜栄一さんの研究がとても貴重な資料などになっているのかということがわかるでしょう。

そんな蝶の貴重な標本がこれほど集まるといった機会はまずないことでしょう。しかもそれが一人の人間が成し遂げた研究というわけですから一見の価値はありなことは間違いなさそうですね。

そんな蝶の美しさや魅力を知ってみるために今回の特別展に足を運んでみてはいかがでしょうか？

（2020年8月24日に書かれたコラムです）


 執筆：街コミNAVI編集部