秋といえば"柿"が美味しい季節です。兵庫でもそんな柿が旬を迎え、その収穫に盛り上がりを見せているのですが、そんな時に問題となるのが"ニホンザル"といった猿による獣害なのだとか。

兵庫ではそんな猿による獣害対策が一風変わっているということで話題となっているんです。

兵庫にある「みたけの里づくり協議会」では今回、猿を人里に引き寄せる原因となる収穫後に放置された柿を猿より先に収穫するイベント「さる×はた合戦」を開催したということで注目されているのだとか。 なんでも兵庫でもこちらの地区は猿による獣害被害が深刻な地域らしいのですが、そんな猿に対する獣害対策もせっかくなら、おいしく楽しく楽しむことができるイベントにするという斬新な試みが行われている珍しい地域でもあるんです。

猿よりさきに柿を収穫すれば、採った柿はそのまま好きなだけお土産として持ち帰ることができるということになっているのでゲーム感覚で獣害対策が自然とできるようになっているというわけですね。

猿もさすがに柿を先に取られてしまっては為す術もないのないのでしょう。こちらのイベントは獣害対策はかなりの効果を発揮しているのだとか。

それでいて持ち帰った柿はおいしくいただけるわけですからまさに"さるかに合戦"ならず"さるひと合戦"での人間の勝利といったところでしょうか。

深刻な被害をもたらす獣害ですが、こうして楽しく対策できることができればいいものですね。

（2020年10月12日に書かれたコラムです）


 執筆：街コミNAVI編集部