日本人選手のメダルラッシュもあり、大盛り上がりで幕を閉じたリオオリンピック。 皆さんはどれくらい試合を観戦しましたか？

時差の問題であまり見れなかったという人も多いかと思いますが、家のテレビで楽しんだ人 パブリックビューイングなどで誰かと一緒に見た人など、観戦の仕方も様々だったことと思います。

そんな中、滋賀県東近江市の博物館では、オリンピックの観戦に関するある試みが話題と なりました。 その博物館は東近江市能登川博物館。

その試みとはなんと、古い白黒テレビでオリンピックを観戦することができるようにするという ものでした。テレビは東近江ゆかりの探検家で、1957年に第一次南極地域観測隊の越冬隊長を 務めた西堀榮三郎氏宅にあったもので、2013年に寄贈されました。

製造年不詳の東芝製で、ブラウン管の大きさはA4サイズほどということですが、おそらく まさに1964年の東京オリンピックに近い時期に生産されていたものではないかと思われます。

博物館には、昭和40年代の家庭を再現したコーナーがあり、白黒テレビは当時を象徴する 家庭用品の1つとしてここに飾られていましたが、今春、修理されて映像が映るようになった そうです。

52年前の東京オリンピックで大勢の人がテレビに見入った様子を感じ取ってもらおうと 企画されたこのイベントは21日に終了しましたが、東近江の地元市民を中心に多くの人が訪れ 一緒にオリンピックを観戦しました。

白黒テレビを初めて目にする人も、懐かしむ気持ちで見ている人も、少し特別な オリンピック観戦を楽しめたようです。


 執筆：街コミNAVI編集部