皆さんは京都と聞くと、多くの寺社仏閣があり、多くの観光客で常にごった返している 京都市内を思い浮かべる人が多いのではないでしょうか？

しかし、京都市は京都府のほんの一握り。京都にはほかにも様々なまちや観光地があります。 そんな京都を代表する街であり、京都北端に位置する港町・舞鶴です。 その舞鶴で、伝統行事「吉原の万灯籠」が今年も開催されました。

吉原の万灯籠は、毎年8月16日に開催される祭りで、魚型の万灯籠に神火を点火し川の中に立て 火のついた万灯籠をぐるぐる回転させる勇壮な火祭り。

舞鶴を舞台に描いた映画で、ベルリン国際映画祭にも出品された2004年の映画 「ニワトリははだしだ」でも吉原の万灯籠のシーンが使われるなど、画としても派手ですし 舞鶴を代表する行事だということがうかがえます。

舞鶴市民にとっては非常に大きな行事で、お盆の時期ということもあり、遠くからもこのお祭りを 見るために舞鶴へ帰省して来られる人も多くいるんだとか。祭りの起源は約300年程前、大くらげが 大発生し漁がまったく出来なくなったことと、同時期に海での事故死が多発したことから くらげ退治と海難防止、併せて豊漁を祈願して始められたものだそうです。

ほかにも旧軍港地という土地柄に由来する独特な観光地などもありますし、京都に観光に行く際は 舞鶴まで足を運んでみてはいかがでしょうか。来年の夏の時期に行くことがあれば、是非万灯籠も 見に行ってみてくださいね。


 執筆：街コミNAVI編集部